安野光雅 『昔噺きりがみ桃太郎』 [古書籍]
安野光雅の『昔噺きりがみ桃太郎』、岩崎美術社から昭和48年に出版されました。
昭和40年代後半ともなると「古書籍」か「書籍一般」か悩むところなのですが、一応、自分の中で「絶版になっている本は昭和の本でも古書籍」という事にしています。昭和48年、ついこの間みたいな感じですが実際40年以上経っているんですものね・・。矢のごとしでございます。
閑話休題。
安野光雅さんはとても好きな画家さんです。ヨーロッパを素朴に描いた水彩画から、エッシャー風の不思議絵から、エッセイのちょっとした挿絵まで、どんな絵にも安野さんの純粋な精神が、時に無邪気すぎる子どものような魂が感じられます。絵本もたくさん描かれていますが、一般に子どもよりも大人に評判が良いようです。子どもには、自身が持っている汚れなき純真の尊さは切には分からないのでしょう。
私が安野さんの絵を見るとき、それを通じて幼い頃の自分を見ます。幼い頃に見た、故郷の景色や匂いを思い出します。そして、分別くさく凝り固まった自分を少し恥じ、できることなら今よりもう少しのびやかに清くありたいと思うのです。
安野光雅さんの「旅の絵本」が好きで、シリーズ3冊、よく眺めています。水彩だけでなく、切絵もあるんですね。これは初めて見ました。
by palette (2009-02-03 22:44)
>palette さん
私も『旅の絵本』大好きです。どこから開いても楽しめますよね。安野さんの作品は、水彩はもちろん切り絵も味わい深くて好きです。
いつもコメントとnice! をありがとうございます。
>いとまたろう さん
nice! ありがとうございます。
by ジョウビタキ (2009-02-04 21:30)