これぞ豆本 [古書籍]

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ちいさい。マッチ棒と比較すると良くわかりますが、本当に小さいです。

小村定吉の詩集『炎』、風流豆本の会より。昭和32年、300部限定でつくられました。
手染めの表紙に本文は2色刷り。和綴じ。つくりがとても丁寧です。
詩集の内容は、私個人の感想としてはそれほど特に感嘆するような詩ではありませんでしたが、体裁が可愛らしいので良いです。それが豆本。

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てんだ? [古書籍]

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上田敏の『詩聖ダンテ』、明治34年、金港堂より。
装丁は・・誰なんだろう?非水かなあ?なんとなく。
ご存じの方、ぜひご教示下さい。

普通に読んだら「てんだ?」ってなりますよね。
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『子規言行録』 碧梧桐版。 [古書籍]

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『子規言行録』 河東碧梧桐 編。陸羯南、中村不折、夏目漱石、長塚節、などなど、30人もの人々による寄稿により生前の子規の姿を偲ぶことが出来る書物です。虚子も碧梧桐も伊藤左千夫も、みんな仲良く?分け隔てなく収められています。
装画は下村為山。子規ですから、「へちま」をモチーフにしたのでしょう。為山らしいのびのびとした画だと思います。ただ、いかんせん本の場合、画が表紙~裏表紙にかかってしまうのでもったいない感じがします。一枚で見ると(表紙をがばっと開いて)本当に躍動感のある良い絵です。
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シリーズ島崎藤村 『一葉舟』 [古書籍]

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明治31年、春陽堂。島崎藤村にとっては2冊目の詩集です。装丁は中村不折。
表紙の葉っぱも良いですが、中の挿絵もとても素敵です。
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イッツ・ア・ジャパニーズ・アールヌーボー!
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原稿用紙と水仙は、透谷へのオマージュでしょうか。
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シリーズ島崎藤村 『落梅集』 [古書籍]

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明治34年春陽堂、島崎藤村の『落梅集』です。装丁は中村不折。

この詩集に収められている作品中で一番有名なのは、『椰子の実』だと思います。♪名も知ら~ぬ 遠き島より♪という、あの曲。有名な歌謡曲なので、ご存じのかたも多いでしょう。
嵐の後に岸辺に行くと椰子の実が漂っている。しかもそれが1度や2度ではなく、何度も見られる。南国からはるばる果実が流れ着く様は、もの悲しくもあり、また勇気づけられるものでもある。そういう話を、藤村は友人である柳田国男から聞き、その情景が非常に気に入って『椰子の実』という詩を編んだそうです。
藤村と柳田は仲が良く、柳田が冗談半分に「あの詩は僕が創ったようなものだな。」と茶化すと、「もうその話はしないでくれ。僕が考えたことにしてくれよ。」なんてやりとりが何度もあったそうです。

『椰子の実』はいろんな人がカバーしていますが、私のお気に入りはアン・サリー/ Ann Sarry のバージョン。
無駄のないアレンジに、伸びやかで艶のある歌声が絡み、非常に美しいです。
アン・サリーは『蘇州夜曲』や『星影の小径』なんかもカバーしています。どことなく郷愁を帯びた歌声なので、昭和の唄がとても似合うのです。オリジナルも秀曲揃い。お気に入りです。
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島崎藤村 『若菜集』 [古書籍]

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島崎藤村の詩集『若菜集』、明治30年に春陽堂から刊行されました。藤村にとって初めての刊行物です。
『若菜集』というタイトルがみずみずしくて好きです。装画も良いです。中村不折かな?たぶん。

島崎藤村というと「呪われた血」とか「近親愛」なんかがクローズアップされがちですが、詩人としてのことばのフレッシュさは素晴らしいなあと思います。きっと純粋なひとだったのでしょう。
個人的には、小説作品よりも詩のほうが好きです。


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お輿入れ道具の『通俗絵本三国志』 [古書籍]

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祖母がこの家に嫁ぐ際に持参した『通俗絵本三国志』。発行は明治19年、日本橋上田屋です。
当時としては珍しく大学まで進んだ祖母は、かな~り気が強く自尊心が強かったとの事。はんなりとした閨秀文学よりも『三国志』が好きだったのも納得です。ぜんぶ祖母の持ち物だったのかどうかは分かりませんが、我が家にはこれを含め、何種類かの和本の『三国志』があります。どれも熱心に読まれた形跡があるので、きっとお気に入りだったのですね。
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画像は、挿絵木版のページ。ばあちゃんは、誰が贔屓だったんだろう??
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『虞美人草』  [古書籍]

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明治41年、春陽堂より刊行、『虞美人草』です。
装丁は橋口五葉。漱石と五葉の最強?タッグによる、ジャパニーズ・アールヌーボーの頂点とも言える装丁だと思います。ひなげしとトンボの描写もさることながら、色遣いの妙にうっとりさせられます。帙のぴりっとしたデザインも素晴らしいです。
この本は非常にファンも多く、実は数年前に復刻版として出版されました。とても美しい本で(元のデザインが美しいですからね)書店でも目を惹いたのですが、やはり色や質感までは再現できません。当たり前ですが。ただ、とても丁寧につくられた愛ある復刻版だったように思います。
こんなデザインの、文箱が欲しい。リネンでも良いですね。男性にはちょっと・・ですが、服に使っても美しいだろうと思います。
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武井武雄豆本 『リヤカー家の人々』 [古書籍]

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武井武雄の『リヤカー家の人々』昭和27年、青園荘。スウェードと革の、しっかりとした装丁です。
豆本、と言うだけあって小さい。ほんっとうに小さいです。比較対象として上に洗濯ばさみを置いておきました。
武井武雄の豆本は愛好者が多く、現在でも古書店でよく動くみたいです。見た目も可愛らしいですし、本棚に置いても邪魔にならないところが良いのでしょう。現代の嗜好に合っているんですね。

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維新三傑 [古書籍]

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『維新三傑』明治24年、博文館より。「少年文學」シリーズの四巻です。表紙が美しいです。
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で、気になる「三傑」は、西郷、大久保、木戸の三氏。なるほど・・。
明治時代だったからこの三人ですが、現代だったらまた違った人選になるでしょうね。
もっとも、「維新の三傑」という語は徳富蘇峰の『近世日本国民史』で使われており、この本もそれを基に書かれているものと思われます。
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