『虞美人草』 [古書籍]
明治41年、春陽堂より刊行、『虞美人草』です。
装丁は橋口五葉。漱石と五葉の最強?タッグによる、ジャパニーズ・アールヌーボーの頂点とも言える装丁だと思います。ひなげしとトンボの描写もさることながら、色遣いの妙にうっとりさせられます。帙のぴりっとしたデザインも素晴らしいです。
この本は非常にファンも多く、実は数年前に復刻版として出版されました。とても美しい本で(元のデザインが美しいですからね)書店でも目を惹いたのですが、やはり色や質感までは再現できません。当たり前ですが。ただ、とても丁寧につくられた愛ある復刻版だったように思います。
こんなデザインの、文箱が欲しい。リネンでも良いですね。男性にはちょっと・・ですが、服に使っても美しいだろうと思います。
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