春琴抄 [古書籍]
谷崎潤一郎の『春琴抄』。昭和8年に発行された、黒漆版・紙帙付きの本です。発行は創元社です。
復刻版も創元社や日本近代文学館から出ています。
読書としては、本音を言えば文庫本が一番読みやすい。軽いし、扱いが手軽だし、廉価だし、文庫本大好きです。
(ただ、年齢を重ねるとだんだん文庫本は辛くなってくるらしいですね。字が細かくて・・)
では何故にハードカバーや復刻版が出ている古書を求めるのか。
なんででしょうね。わかりません。
でも、価値のあるものを欲しいと思うのは、自然な欲求だと思います。
何に価値を見いだすかは人それぞれです。
本の内容を知るだけなら、ネットで簡単にあらすじを読むことができますが、古書好きは薄汚れたパラフィン紙に包まれた古書に心躍らせ、古い蔵書印にあれこれと思いを馳せます。
古い本は、読まなくても(破損が激しくて実際読めない本もあります)手元にあるだけで良いんです。
今回の本は、表紙と裏表紙が漆塗りになっています。漆は湿気に対してデリケートで、湿気が多すぎても少なすぎても変質します。
保存に多少気を遣いますが、艶のある表紙が美しいお気に入りの本です。
ご訪問ありがとうございました。
表紙と裏表紙が漆の本があるなんて、すごいです。
眺めているだけでも素敵な気持になれそうですね。
by assam_tea (2008-12-16 01:02)
>assam_teaさん
こちらこそ、コメント&niceありがとうございます!
by ジョウビタキ (2008-12-16 21:38)