長塚節 『土』 [古書籍]
長塚節の『土』。画像の本は大正5年、春陽堂より出版された縮刷版三刷です。
農民文学の傑作、と称されるこの小説ですが、個人的にはあまり好きな小説ではありません。何というか、私にとってはエグすぎる。これは個人の好みの問題なので、まあどうでも良いですね。
ではいったい何が気に入って手元に置いているかというと、装丁です。
平福百穂によるこの装丁、表紙の鳳仙花も素朴で可愛らしいですが、見開きの苧環草の美しいこと!凛とした色と低めの花茎から、おそらく深山苧環と思われます。私が大好きな花です。
平福百穂の装丁では、他には伊藤左千夫の合歓の木の装丁の本が欲しいです。いつか何処かで出会えると良いなあ。
>palette さん、nice! いつもありがとうございます!
by ジョウビタキ (2009-02-20 10:21)
今晩は。長塚節のタグで参りました。
装丁で本が好き、なるほど。
平福百穗の歌集「寒竹」、いい挿絵入っています。
よろしく。
by 夏炉冬扇 (2009-05-22 22:03)
>夏炉冬扇 さん、nice! ありがとうございます。
平福百穂の装丁は素朴で上品で素敵だと思います。『寒竹』良いですね。
by ジョウビタキ (2009-05-24 21:51)