新著百種 『風流佛』

以前紹介した「新著百種」シリーズの第五号、幸田露伴の『風流佛』です。吉岡書籍店より、明治２２年に刊行されました。ちなみに『乙女心　風雅娘』は第三号。http://blog.so-net.ne.jp/jyoubitaki/2009-01-01-1このシリーズは全部で１８号あったようです。できれば全部揃えてみたいです。無理ですね・・。

田山花袋の『東京の三十年』に、幸田露伴についての記述も多くでてきます。花袋たち「若手」にとっては、名実共に「大文豪」というような存在だったようです。紅葉のように派手で多角的ではありませんが、筆の確かなことで認められていたような印象です。若い田山花袋の、先輩作家・同胞に対する素直な賞賛の気持ちはとても清々しく魅力的に思われます。

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