眞筆版 たけくらべ [古書籍]

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『たけくらべ』の眞筆版です。博文館より、大正7年に初版が発行されています。
序文に幸田露伴、島崎藤村。その他にも泉鏡花、佐佐木信綱などが寄稿しています。口絵の装画は鏑木清方。吉原に暮らす少女・美登利が水仙を手に佇む絵です。
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眞筆版、ですので「たけくらべ」本文は一葉女史の自筆を鑑賞することができます。なるほど士族出身の女性らしい、芯の強そうな高潔な筆跡だと思います。彼女自身もおそらくそのように自負していたのではないでしょうか。そうでなくてはわざわざ本文を眞筆にする意味がわかりません。内容は吉原を舞台とする恋物語。しかし色はあくまで淡く、崇高な精神のもとに書かれた文学である、という一葉女史の心意気が伝わってきます。
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ジョウビタキ

>xml_xslさん、ご訪問&nice! ありがとうございました!
by ジョウビタキ (2008-12-26 22:18) 

capek

はじめまして。
古書の世界って興味深いですね。
眞筆版があるのも知らなかったし、筆跡も見れるとは!
そうですよね。昔は人が書く文字で出版していたのですもんね。
古書というと表紙のデザインばかりに目を奪われていましたが、
いろんな面から面白い!と思えるものですね!
これから色々手にとって見てみようと思います。

by capek (2008-12-27 11:22) 

ジョウビタキ

>capekさん
古書は、仰るとおり面白い世界ですね。本来の書物の目的以外にも、いろいろな愉しみ方ができるところが好きです。これからもちょこちょこ古書について書いていきたいと思ってます。よろしくお願い致します。
コメント&nice! ありがとうございました。

by ジョウビタキ (2008-12-27 13:59) 

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